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目尻切開

【目】 2008年11月 4日

前回は目頭切開を取り上げましたが、実は「目尻切開」という施術もあります。目頭切開は蒙古ひだを解消するために行いますが、目尻切開はたれ目やつり目、 そして小さい目を解消するために行います。目尻は加齢に伴って垂れ下がってきますが、これを元に戻すことで、若々しい目元に、そして切れ長で大きく優しい 印象の目を作ることが出来るのです。

しかし目尻切開を行えるクリニックは決して多くはありません。目頭切開に比べると施術が難しいからです。おそらく目頭切開を行っているクリニックの数に対 して、目尻切開を行っているクリニックの数は1/10程度だと思います。もちろんコムロ美容外科・歯科では目尻切開も行えます。

なぜ目尻 切開が難しいのかといえば、目尻では上まぶたと下まぶたの皮膚が重なり合うぐらい接しているからです。また眼球側の「眼球結膜」とまぶた側の「眼瞼結膜」 が目尻の内側部分でつながっていることも、施術を難しくする要因になっています。さらに目頭に比べて血行が良くないため、切開した部分が目立たなくなるの に時間が掛かるという問題もあります。

それでは目尻切開には、どのような方法があるのでしょうか。大まかにいうと「単純切開法」と「W法」があります。

単純切開法は、目尻部分の上下の皮膚をそれぞれ三角形に切除し、縫合するというものです。この方法は切開線が目立ちにくいというメリットがあります。

Fig_85

この施術でポイントになるのは、切除部分を可能な限り広く取ることです。中途半端に行うと、切開した部分が炎症を起こし、癒着する危険性があるからです。 しかし切除部分を広く取るには、目尻の内側(外から眼球が見えるエリアの端の部分)から、眼球結膜と眼瞼結膜がつながっている部分までの隙間が、十分にあ ることが必要です。もしこの隙間が1mm以下の場合には、単純切開法は避けた方がいいでしょう。

これに対してW法はこの隙間がなくても行うことができ、大きな効果が得られる施術です。具体的な方法は前回の「目頭切開」で紹介したW法とほぼ同様です。目尻の皮膚の一部を三角形に切除し、残った皮膚を移動することで目尻を「開く」わけです。

Fig_86

ただしW法は切開箇所が比較的大きくなるため、切開線が残った時に目立ちやすいという問題があります。前述のように、目尻は目頭に比べて血行が良くないため、切開線が残ることもあります。

このように目尻切開は非常に難しく、高度な判断とテクニックが要求される施術です。加齢などで垂れ下がってきた目尻を修正することで、若々しくイキイキとした目元になりますが、実際に施術を行う場合にはぜひ経験豊富なドクターに任せていただきたいと思います。

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プロフィール

ドクターコムロ
ドクターコムロ(小室好一)
コムロ美容外科総院長。消化器外科・乳腺外科・形成外科・麻酔科を専攻し、数多くのオペを執刀。特に乳癌摘出術や、乳房再建術に関しては、高い実績を残している。その後、1991年にコムロ美容外科を設立。美容整形の“手術革命”をもたらした「コムロ式」オペの研究開発を積極的に進めると共に、数多くの医師を指導・育成してきた。またテレビ・ラジオ等では美容相談医として活躍。著書も多数執筆している。
医学博士・日本美容外科学会正会員・日本外科学会正会員・日本麻酔科学会正会員・日本超音波医学会正会員・米国アンチエイジング認定医。