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ワキガ治療のはなし

【ワキガ】 2007年6月25日

前回は「ラジオでワキガ治療の話をした」と申しましたが
「汗をかく季節になるとワキガが気になる」という方は、
決して少なくありません。
ワキガ体質というものは優性遺伝なので
子孫に受け継がれやすいのです。

「優性遺伝って何?」という方もいるかもしれませんね。
それでは「メンデルの法則」はご存じですか?
学生時代、理科か生物の授業で習ったと思うのですが
エンドウ豆を使ってメンデルが発見したという
遺伝の法則のことです。
「優性遺伝」は、この法則に出てくる言葉です。

優性遺伝は子孫に受け継がれやすい遺伝形質(特徴)のことで
これに対して受け継がれにくい遺伝形質を「劣性遺伝」といいます。
“優性”とか“劣性”というとなんだか
“優れている”“劣っている”という意味みたいですが
そうではなく単に、遺伝しやすいかどうか、ということです。

両親のどちらかが優性遺伝の形質を持っていると
かなり高い確率でその形質が子供に受け継がれます。
たとえば両親ともに「ワキガ体質でない」のであれば
子供も「ワキガ体質でない」ことが多いのですが
両親のどちらかがワキガ体質であれば
かなり高い確率で子供もワキガ体質になります。
両親ともにワキガ体質であれば、
ほぼ間違いなく子供もワキガ体質になります。
これは先天性のものなので、本人の努力だけでは
どうしようもないことなのです。

それではワキガとは、
具体的にどのようなものなのでしょうか。

ワキの下の皮下組織には、
エクリン腺とアポクリン腺という汗腺が
非常に高い密度で集中しています。
これらの汗腺から汗が分泌さると雑菌が繁殖し、
においの元になります。

Fig_2

もちろん汗は誰でもかくものですが
汗腺の数は人によって異なります。
汗腺が多い人は汗の量が多いため
汗によって発生する雑菌も繁殖しやすくなり
ワキガ特有のにおいを発生しやすくなるのです。

でもワキガの悩みは、治療によって解決できます。
ワキガの症状には個人差もありますが
治療方法もそれに応じて複数開発されています。

比較的手軽なのは「ポトックス注入法」です。
これは「ポトックス」という、
ボツリヌス菌の毒素を無毒化したものを
ワキの下に注入することで、汗腺の働きを弱め、
汗の分泌を抑えてしまうという方法です。
メスを使わない、いわゆる「プチ整形」なのですが、
これによって汗の量は6~7割ほど減少します。
ただしポトックスの効果は時間と共に減少していき
半年くらいで効果が消えてしまうという弱点があります。

これに対して効果が持続し、しかも効果そのものも高いのが
「反転剪除法」と呼ばれる施術です。
これはメスを使う手術で、その方法は以下の通りです。

1.脇の下の皮膚をシワにそって3~4cmほど切開。
2.切開した部分の皮膚をはがして裏返す。
3.特殊なはさみを使い、裏返した皮膚から汗腺を除去。
4.再びその皮膚を戻し、上から圧迫して固定する。

実はワキガ治療を目的とした手術は他にもあるのですが
医師が自分の目で直接、
汗腺除去を確認できるのは反転剪除法だけなので
多くの美容外科がこの方法を採用しています。
また反転剪除法は汗腺を完全に除去でき、
除去した汗腺が再生することもありません。
さらにアポクリン腺を除去する時には
一緒にワキ毛も除去されるため
脱毛効果も得られます。
これ以上の治療方法は、現時点では
存在しないといってもいいでしょう。

その一方でこの方法は、ドクターの経験と技術力に
大きく依存するという課題も抱えています。
ドクターの技術が未熟である場合には
施術後に戻した皮膚がなかなかくっつかなかったり
色素が沈着して皮膚が赤紫色になることもあるのです。
逆に腕のいいドクターに巡り会えれば
効果が高いだけではなく、術後の回復も順調になります。

たとえば福岡コムロ美容外科の村石院長は、
この分野の第一人者といえるドクターなのですが
彼の施術は私も感心するほど、非常に細かく丁寧です。
裏返した皮膚から汗腺を取り除くとき
他のドクターの場合には神経組織や血管も
一緒に除去するケースが多いのですが
村石院長はこれらをきちんと残しながら
汗腺だけをきめ細かく除去します。
これは細かい手先の動きと根気がなければ
なかなかできないことです。

神経組織と血管を残して汗腺だけを除去すると
術後の皮膚の固着が、非常にスムーズにいきます。
固着に必要な期間も短くなりますし、皮膚の変色もおきません。
数多くの手術に立ち会ってきたナース達も
「村石先生の手術はすごい」と絶賛するほどです。

もしワキガを完全に治療したいのであれば
ぜひとも反転剪除法をお勧めします。
でもその時は、ドクターの技術力を見極めた上で
治療にのぞんでいただきたいと思うのです。

福岡 大分 宮崎 コムロ美容外科  九州コムロメンズクリニック

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プロフィール

ドクターコムロ
ドクターコムロ(小室好一)
コムロ美容外科総院長。消化器外科・乳腺外科・形成外科・麻酔科を専攻し、数多くのオペを執刀。特に乳癌摘出術や、乳房再建術に関しては、高い実績を残している。その後、1991年にコムロ美容外科を設立。美容整形の“手術革命”をもたらした「コムロ式」オペの研究開発を積極的に進めると共に、数多くの医師を指導・育成してきた。またテレビ・ラジオ等では美容相談医として活躍。著書も多数執筆している。
医学博士・日本美容外科学会正会員・日本外科学会正会員・日本麻酔科学会正会員・日本超音波医学会正会員・米国アンチエイジング認定医。